これからも健康でいてほしいから

7歳をすぎたら考えたい シニア猫の栄養学 Q&A

この記事の監修者

平 瑛美 
獣医師/ロイヤルカナンジャポン Health Affairs マネージャー

シニアフードってどんなフード? まだ元気だから切り替えなくていい? なんだかおいしくなさそう・・・食べてくれるかな?

このように日々の食事選びに悩んでいませんか?7歳をすぎると猫の身体の内側では見えない変化がおきていきます。このページではシニア期の食事選びについて獣医師が解説します。
ロイヤルカナンは猫の健やかな一生に寄り添い、ライフステージ(年齢)にあわせた製品ラインナップで猫の健康を応援します。

猫のシニア期について

Q.1

猫のシニア期はいつから?

A

獣医師のコメント

世界的に7歳からと考えられています。
ロイヤルカナンでもiCat Care※のライフステージ区分に沿って7~10歳を中齢期、11~14歳を高齢期、15歳以上を超高齢期と呼んでいます。猫の寿命は長くなる傾向にあり、シニア期をさらに細分化することできめ細やかな栄養ケアを提供しています。

※猫の健康・動物福祉の向上のための専門家による国際団体

7歳〜:中齢期 11歳〜:高齢期 15歳〜:超高齢期
Q.2

シニア期になると
どのような変化が起きるの?

A

獣医師のコメント

腎臓・関節・食欲・脳の機能などが徐々に衰えて変化がみられるようになります。早めから環境整備や食事の変更などの適切なケアを行うことで少しでも長く健やかに過ごせるようサポートすることができます。

中齢期(7〜10歳)
目に見える変化はまだあまりありませんが、身体の内側からエイジングが始まっていきます。
高齢期(11〜14歳)
年齢による変化が目に見える形であらわれてきます。
超高齢期(15歳以上)
老化のサインがさらに目立ってきます。
シニア期の中でも
年齢を重ねると変化が
Q.3

シニアになると痩せる?太る?

A

獣医師のコメント

年齢によって変化します。愛猫の食欲や体型をチェックして、最適なカロリー密度の製品を選択しましょう。一般的には10歳を過ぎると年齢を重ねるほど多くのカロリーを必要とします。

中齢期(7〜10歳)
活動量低下による体重増加に注意が必要です。43~47%の猫が太り気味または肥満であると報告されています。
高齢期(11〜14歳)
味覚や嗅覚が低下して食事量が減少することがあります。太り気味または肥満の割合は29~43%と減少し、痩せ気味~適正体重の猫が半数以上となります。
超高齢期(15歳以上)
消化能力が低下して痩せていく傾向があります。肥満の猫は1.8%ときわめて少なく、痩せている猫が多くを占めるようになります。

愛猫が健康的な体重を維持できるよう、ロイヤルカナンのシニア猫用製品は猫の自然な変化に寄り添う最適なカロリー設計となっています。

Q.4

シニア期の健康チェックは?

A

獣医師のコメント

以下のポイントを日頃から観察することで、変化に気付くきっかけにしてもらえたら嬉しいです。
あなたの愛猫にあてはまる項目はありますか?

見た目

  • 白髪が増えた
  • 太った/やせた
  • さわるとしこりがある

行動/様子

  • じっとしている時間が増えた
  • 動きがゆっくりになった
  • おもちゃで遊びたがらなくなった
  • 高い所に上らなくなった
  • よく鳴いたり、不安そうにする
  • 睡眠サイクルに変化がある

食事/排泄

  • 水を飲む量が増えた
  • トイレの失敗がみられるようになった
Q.5

フードの見直しは必要?

A

獣医師のコメント

はい、必要です。見た目に変化がなくても年齢にあった栄養バランスの食事にすることが高齢期の健康維持につながります。具体的には7歳・11歳・15歳でフードの切り替えをおすすめします。

Q.6

なぜ7歳で食事を見直すの?

A

獣医師のコメント

これからの愛猫の健康のためです。猫の7歳は人の約44歳に相当します。40代半ばといえば、脂っぽい食事が苦手になるなど、若い頃との違いが何かしら感じられます。
私たちは自分で食事内容を調整できますが、猫は自分で食べるものを選べません。愛猫の年齢にあった食事に切り替えることが、これからの健康維持につながります。

シニアフードについて

Q.7

シニアフードってどんな食事?

A

獣医師のコメント

実は“シニアフード”には明確な定義や栄養基準がありません。
一般的には消化のしやすさ・腎臓・関節などの健康維持に配慮がされていますが、どの栄養成分をどれくらいの量にするかは会社ごとに決められています。
だからこそ栄養成分の量などをしっかり調べて、愛猫の健康ケアのために納得できる製品を選びましょう。

Q.8

シニアフードはおいしくない!?

A

獣医師のコメント

いいえ。嗅覚が低下して食欲のない高齢期に配慮して、シニアフードは特においしさにこだわって開発されています。「切り替えても食べないのでは」と心配される方も多いと思います。ロイヤルカナンではもし好んでもらえなかった場合に製品代金を返金いたします。

Q.9

シニアフードは栄養が乏しい!?

A

獣医師のコメント

いいえ。総合栄養食の基準をクリアしていれば栄養不足の心配はありません。ビタミンC、ビタミンE、EPA+DHAなど、成猫用の食事よりも増強されている栄養素もあります。
一方で腎臓や心臓の健康に配慮してリンやナトリウムの量を低減するなど、年齢にあわせた栄養設計となっています。

フードの選び方について

Q.10

シニアフードならどれも同じ?

A

獣医師のコメント

いいえ。「シニア用」「高齢猫用」という名前でも、配慮しているポイントはメーカーごとに異なります。「免疫ケア」と書かれていてもそのために使用する栄養素の種類や量もさまざまです。パッケージの文字だけでなく、具体的な栄養設計や栄養素の量まで見て、信頼できるものを選択しましょう。
たとえば注目されているビタミンC。猫は体内で合成できるため、実は総合栄養食としての基準量は0、含まれていなくてもいいのです。しかし健康を維持して免疫力を保つにはフード100g中に200mg以上のビタミンCが含まれていることが望ましいとされています。ロイヤルカナンでは論文などの研究報告に基づき十分な量のビタミンCを配合して健康的な免疫力をサポートします。

Q.11

原材料リストはペットフード選びに役立ちますか?

A

獣医師のコメント

いいえ。原材料のリストからは原材料の質や栄養情報、製造の安全管理について知ることはできません。原材料リストにはたしかに使用した原材料を重量順に書くという決まりがありますが、原材料の加工方法や書き方によって順序は大きく変わります。

ロイヤルカナンの
シニアフードの特徴

これからもすこやかに歳を重ねていけるよう、栄養バランスを最適に調整しています。
科学的知見に基づいた複数の栄養素の組み合わせによって7歳以上の猫の健康を守ります。

健康と活力の維持のため 7つのポイント

1腎臓のケア

腎臓は“沈黙の臓器”と呼ばれています。腎臓の健康に配慮して、7歳以上の猫用製品ではリンの量を控えめに調整し、高品質なタンパク質を使用しています。

2関節のケア

関節の健康をサポートするためにグルコサミン・コンドロイチンを配合。7歳をこえても健康的で自然な動きを応援します。

3免疫力のケア

ビタミンC・ビタミンE・ルテイン・タウリンなどの抗酸化物質で健康を保ち免疫力を維持します。抗酸化物質は複数の種類を組み合わせることで相乗効果を得ることができます。

4皮膚・被毛のケア

リノール酸や亜鉛を配合し美しく健康的な被毛を維持します。

5消化のケア

プレバイオティクスと食物繊維の力で健康的な消化をサポート。衰えがちな消化能力に配慮して消化吸収しやすい高消化性のタンパク質を使用しています。

6脳と認知機能のケア

トリプトファン、EPA+DHA、タウリンの組み合わせで健康的な脳のはたらきに配慮しています。

7食欲と体重

高い嗜好性で健康な食欲に配慮&適切なカロリー設計で健康的な体重維持に貢献します。

ロイヤルカナンの
シニア期の製品ラインナップ

中齢期 7 歳以上

室内で生活する中高齢猫用

インドア 7+(ドライ) 活力維持のために。消化率を高めることで糞便の量とにおいを軽減。腎臓の健康を維持。
インドア 7+(ウェット) グレービー・ゼリー・ローフの3種類

避妊・去勢で太りやすい中高齢猫用

ステアライズド 7+(ドライ) 活力維持のために。理想的な体重を維持。泌尿器の健康を維持。
インスティンクティブ 7+(ウェット) ドライとウェットを一緒に使用し猫の健康をしっかりサポート

高齢期 11 歳以上

エイジング 11+、エイジング ステアライズド 7+

関節の健康

EPA+DHA(オメガ3系不飽和脂肪酸)+コンドロイチンで関節の健康をサポート

皮膚・被毛の健康

EPA+リノール酸と亜鉛が、
皮膚と被毛の健康維持をサポート

最新独自成分

「Healthy Age7™ complex」が、
11歳以上の健康と活力の維持のため
7つのポイントをサポートします。

Healthy Age7™ complex, Healthy Age7™ ADVANCED complex 7つの機能サポート

超高齢期 15 歳以上

エイジング 15+

食欲と体重ケア

高い嗜好性とエネルギー量で、
健康的な食欲をサポート+

腎臓の健康

高品質なたんぱく質と適切に調整された
リン含有量で腎臓の健康をサポート

最新独自成分

「Healthy Age7™ complex」が、
11歳以上の健康と活力の維持のため
7つのポイントをサポートします。

Healthy Age7™ complex, Healthy Age7™ ADVANCED complex 7つの機能サポート

エイジング11+と
エイジングステアライズド11+の違いは?

カロリーがちがいます。ステアライズド11+は避妊去勢した猫向けに、エイジング11+よりも低脂肪・低カロリーの設計となっています。エイジングへの配慮は同等で、Healthy Aging complexで気を付けている7つのポイントは同等です。リンやEPA+DHAの量もカロリーあたりでは同水準に調整されています。愛猫の食欲や体型に応じてお選びください。

エイジング11+(Healthy Aging 7 complex) エイジング15+(Healthy Aging 7 advanced complex) の違いは?(Healthy Aging 7 advanced complex)

ケアしている7つのポイントは同じですが、エイジング15+ではよりエイジングケアに配慮しています。
具体的にはカロリー密度、リンの制限レベル、EPA+DHA量、皮膚被毛のサポート内容が異なります。

製品の選び方 チャート画像

PICK UP

グルテンフリー
は猫の健康に良い?

小麦など特定の穀物に食物アレルギーがある場合を除いて、グルテンフリーであることの科学的なメリットは示されていません。穀物も適切に加工することで貴重な栄養源となるため、過度に避ける必要はありません。原材料だけでなく総合的な栄養設計に目を向けて、健康がサポートできる食事を選びましょう。

猫は肉食だから
肉の多い食事が良い?

いいえ、原材料だけではなく消化性や栄養バランスをチェックしましょう。たしかに猫は肉食動物ですが、それは「肉(動物性の食品)にしか含まれない特定の栄養素を体内で合成できないので、それらを食事からとる必要がある」という意味です。具体的にはビタミンAやタウリンなどが該当します。肉を多く食べれば食べるほど健康になるわけではなく、消化性が低いと、未消化のタンパク質がかえって腸内細菌のバランスを悪化させるおそれがあります。個々の猫の年齢やお悩みにあわせて消化性の高い食事を選択しましょう。

ロイヤルカナンとは

ロイヤルカナンは1968年の創業以来、一貫して「Dog&Cat First すべては犬と猫のために」という理念のもと、獣医師・ブリーダーなどの専門家と協力して製品開発を行ってきました。きめ細やかな栄養バランスで年齢・身体のサイズ・品種・繊細さ・健康状態に応じた250種を超える豊富な製品ラインナップを用意しています。

ロイヤルカナン製品について

ロイヤルカナンには栄養学の専門医を含む多くの獣医師が在籍し、栄養学の専門家チームが外部の獣医師やブリーダーなどの犬や猫の専門家とも協働しながら製品開発を行っています。厳選された高品質な原材料は、ロイヤルカナンが独自に定める厳しい評価基準をクリアしたサプライヤーからのみ調達しています。すべてのロイヤルカナン工場では、品質・安全性の国際規格である国際標準化機構の認証(ISO22000、ISO9000)または食品安全システム認証(FSSC22000)を取得し、原材料から最終製品にいたるまで徹底した品質・安全管理を行い、環境にも配慮しています。ロイヤルカナンでは世界中のどの工場でも、世界共通の高い品質・安全基準が保たれた製品を製造しています。

ねこのきもち ねこモノ大賞 2026 ドライフード部門第1位受賞

2025年10月にベネッセで行われた、愛猫との生活の中で「実際に使って・与えてよかった」と思う製品・サービスについてのアンケートにおいて、ロイヤルカナンは第1位を受賞しました!

※「ねこのきもち 大賞2026」とは「ねこのきもち」ユーザーで猫の飼い主による、2025年に「実際に使ってよかった」と思う商品・サービスに関するアンケート調査の結果をねこのきもち編集室が集計してランキング形式で発表する企画です。(2025年10月調査/「ドライフード部門」有効回答数:645人/WEBメディア「ねこのきもち」掲載)

参考文献リスト