毎年「過去最高の猛暑日」という言葉を多く聞く、ここ近年の異常に暑い夏がまたやってきました。
人でも「夏バテ」という言葉が聞かれるように、動物においても暑い夏は体調管理に気をつけなければならない季節です。
もう十分に理解されている飼い主さんも多いことと思いますが、復習の意味も兼ねてもう一度、暑い夏の過ごし方において注意すべきことを確認しておきましょう。
被毛の手入れをしっかりと
当然のことですが、人と大きく異なり、動物は全身を被毛で覆われています。皮膚疾患のある場合など、「サマーカット」のように短く毛をカットするよう獣医師から指示されることもあるかもしれません。短くする場合でもしない場合でも、被毛の状態を健康に保ってあげることは暑い夏に向けて重要です。
ブラッシングの際の抜け毛の様子などを観察し、その際皮膚の状態も一緒に見てあげるといいでしょう。
夏本番を迎える前に、もし少しでも気になることがあったらかかりつけの獣医師に相談し、健康な皮膚の状態で夏を迎えてあげましょう!
食欲のチェック
暑くなると食欲がなくなる傾向があるのは人もワンちゃんも同様です。好きなものの傾向をしっかりと把握しておくことや、少しの量でもきっちりエネルギーの摂取できる食事について調べておきましょう。夏バテで体重が減少してしまった際にも、食事の切り替えがしやすくなります。
単にカロリーの高い食事を与えることが良いことであるとは限りませんし、人が食べやすいもの(例:きゅうり、スイカ、メロンなど)はワンちゃんにとっては、水分・糖分が過多となりがちな食べ物です。少量であれば口にしても問題はありませんが、食べやすくて栄養バランスが不完全なものだけに頼るのは危険です。
気温と食欲の関係は運動量とも大きく関係しますので、この 3 つの関連を記録できるようにしておくとよいでしょう。
生活リズムも考慮に
暑い夏の昼間に散歩をするということは絶対にすべきではない行動の一つです。
朝の散歩を日の出前の涼しい時間にする、夕方の散歩を日が落ちて涼しくなってからするというように、陽気・気候に合わせた生活リズムの変更が重要となってきます。
生活リズムは、いきなり明日から急に変更しようと思ってもなかなか難しいのが現状かと思いますので、週末などを利用して徐々に朝早い時間や夕方少し遅めの時間への移行を心がけておくと良いと思います。
酪農学園大学 准教授/博士(獣医学) 佐野 忠士

